死亡保険は主に一生涯の保障に対応した終身死亡保険と、ある一定期間の死亡保障に対応した定期死亡保険とに分かれます。前者は貯蓄性が高く、解約にも対応しているのに対して、後者は保険料は掛け捨てで貯蓄性がないかわりに保険料負担は小さいです。しかし死亡保険の中には、この二つの要素を組み合わせた定期付終身保険というものが存在します。終身保険に定期という特約をつけた保険であると言い換えてもいいです。
定期付死亡保険についてしっかりと学んでいきましょう。
定期付終身保険とは?少ない掛け金で一生涯の保障
死亡保険は主に終身保険と定期保険に大別されます。死亡保険における終身保険は、一生涯の保障と高い貯蓄性が人気ですが、保険料が高いというデメリットがありました。逆に定期保険に関しては少ない保険料で大きな保障が得られるかわりに、満期まで被保険者が生きていると掛け金は全く戻ってきません。どちらも一長一短ではあるけれど、どうしてもその両者の良いとこどりをしたいものです。
以前は基本的な終身保険に定期という特約をつける形でこの両者のギャップを埋めた保険商品がさかんに売られていました。それが定期付終身保険です。これは子供が成長するまでの間など、特に保障が欲しいときの保険料負担を抑えることができるメリットがあります。
よく誤解されている定期付終身保険!その問題点と注意点
定期死亡保険と終身死亡保険の溝を埋める保険商品としてすすめられることの多い定期付終身保険ですが、必ずしも万能の保険ではありません。よく誤解されていることとして、定期特約をつけることで一生涯大きな保障が受けられると勘違いして加入する人が多いことと、終身保険分の保障は少ないということです。
また定期保険と同じく全期型と更新型とが選択できますが、更新型を選択した際に更新時に保険料が激増することに驚く加入者も少なくありません。このような形は、保険外交員さんの説明が加入者に行き届いてないことが原因だったり、変則的なプランをよく理解できないことが原因であることから、以前はどの保険会社も主力商品として扱っていましたが最近ではそれほど人気のプランではなくなっています。
誤解や問題点も多いけれど制度をよく理解すれば魅力的
定期付終身保険はかつては保険会社の主力的保険商品でしたが、誤解や注意点が多かったことから最近ではあまり見られない商品になりました。しかし定期保険と終身保険のニーズのギャップを埋める保険の形としてそのシステムと制度をよく理解して加入すれば、ライフプランに沿った保険契約が組める商品ともいえます。子供の成長に合わせた保障と保険料のバランスが組める保険です。