個人年金保険とは、定められた年齢を越した時から、民間の保険会社から年金を受け取ることのできる保険プランのことで、個人年金保険に加入することは、公的年金だけではゆとりのある老後を送れない、公的年金を満額もらえないことが確定しているなど、仕事をリタイアした後の生活への不安を解消することに繋がります。
個人年金保険と公的年金との違いとは?
日本国内に住む日本人は20歳を迎えた時から、国民年金に加入することが義務付けられていますので、60歳からは誰もが老齢基礎年金を受け取ることができますが、平成27年からの老齢基礎年金の受給額は満額の人でも年に780,100円です。
さらに20歳から60歳までの期間に、何らかの事情により年金を支払えなかった期間があると、満額を受け取ることができず、年金だけで生活していくことは難しいと考えられます。
その為公的年金の他に民間の個人年金保険に加入することが、定年退職後の暮らしをゆとりのある生活に変えることに繋がるのです。
個人年金保険にはどんな種類があるでしょうか?
個人年金保険は各保険会社が様々なプランの保険商品を提供しています。基本的には月々保険を支払い、年金開始年齢になった時から年金を受け取ることができるという仕組みですが、受け取り方の違いによって3種類の年金があります。
- 終身年金「亡くなるまでずっと年金を受け取れる」
- 確定年金「決められた期間内に本人の生死に関わらず年金を受け取れる」
- 有期年金「決められた期間内に本人が生きている場合には年金を受け取れる」
終身年金、確定年金、有期年金という3つの種類の年金です。
3つの種類の年金のうち終身保険は一生年金が受け取れる分月々の保険料は比較的高く、確定保険と比較して本人の死亡後は年金を受け取れないという厳しい条件の有期年金は低めであるという特徴があります。年金の受取額と返戻率は、年金の加入を始めた年齢、年金に加入した人が亡くなった年齢によって異なりますので、どの種類の年金保険が最も有利かということは一概には言えません。
有利な年金を選ぶ為には?
有利な年金を選ぶ為には、年金保険を開始する年齢、現在の経済状態の中から無理なく支払える保険料、定年退職する年齢、持ち家があり、ローンは完済している、住宅ローンが定年退職後も残る、子供はすべて独立している、定年退職後も子供はまだ学生であるなどの現在と定年退職後の生活状況と保険のプランを照らし合わせて考えることが大切ですが、長期的な計画を立てなくてはならないこと、たくさんの保険会社がさまざまな年金保険のプランを提供していることなどから、適切な年金保険を探すことはとても大変です。