個人年金は定年退職後の生活の助けになることや節税に繋がることなどから、メリットの多い保険のように思われますが、保険のプランの選び方によっては保険料が高い、返戻率が低いなどデメリットが多くなってしまうこともあります。
メリットの多い個人年金を選ぶ為には、どのようなことを確認しておく必要があるのでしょうか?
個人年金保険のメリット①
個人年金保険の大きなメリットは定年退職後の暮らしの為の資金を計画的に貯められるということです。
公的年金は年々減り続けていて、引退後の人々の暮らしは数十年前までのように年金が余って仕方ないから旅行に行ったり、孫にプレゼントをしたりしているといった状況ではなくなってきています。
今後も急激に年金の受給額が上がるというようなことは考えられませんので、公的年金とは別に保険会社の個人年金保険に加入しておくことが安心な老後の暮らしの助けになります。
銀行に預金をしておくという方法もありますが、子供に事業の為の資金を助けてほしいとせがまれた、孫の留学費用を出すことになった、など様々な事情で預金を引き出してしまう恐れもありますし、せっかく預金しておいても保険料の払戻金に比較すると定額の利息しか付きませんので、預金に回す分を個人年金保険の保険料にする方が確実に老後資金を貯めることができます。
個人年金保険のメリット②
個人年金保険のメリットのもう一つのメリットは所得税、住民税の控除の対象になることです。
個人年金保険は一般の生命保険料や介護医療保険料とは別に個人年金保険だけで4万円を上限として保険料が控除されます。
個人年金保険のデメリット
個人年金保険のうち一生涯年金を受給できる終生年金は、長生きした場合には心強い年金保険なのですが、月々の保険料が割高であること、年金開始後に長く生きることができなかった場合、払い込んだ保険料よりも受給額が少なくなってしまうことといったデメリットがあります。
反対に決められた期間だけ年金を受け取れる確定年金の場合は、本人が死亡してしまった場合でも、遺族が年金を受け取れるため遺族の助けになる保険ですが、長生きした場合には年金受取期間を過ぎた時に生活の不安が生じる可能性があるというデメリットがあります。
決められた期間だけ年金を受け取れて、本人が亡くなった場合は家族に年金が支払われることがない有期年金は、月々の保険料が他の年金保険に比べて割安なのですが、受給期間終了後の不安、配偶者だけが残された時の不安があるということが大きなデメリットです。
自分や家族の状況によってかわるメリット、デメリット
家族構成、経済状態などによって、メリットがそれほどありがたいものではない場合もありますし、デメリットがそれほど気にならない場合もあります。メリット、デメリットは自分や家族の状況によって受け取り方が変わるものですから、家族構成や経済状態に最適なプランを選ぶことが非常に大切です。