あなたは医療保険に加入していますか? 医療保険の必要性について、どのように考えているでしょうか。「公的保険だけでなんとかなるんじゃない?」という方もいれば、「いざというときに安心だから、入っている」という方もいるでしょう。あるいは「病気やケガをしたときのことを考えて加入したいとは思っているのだけれど、保険会社も種類もたくさんあって、選ぶ基準がわからない」という方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、医療保険の加入率などを見ながら、その必要性について一緒に考えてみましょう。
医療費に対する不安を持っている人は多い
(公財)生命保険文化センターの平成25年度『生活保障に関する調査』で、「ケガや病気に対する不安の有無」を尋ねたところ、90.5%にあたる人が何かしらの不安を持っていることがわかりました。
具体的にどういうことに不安を持っているかというと、
- 1位「長期の入院で医療費がかさむ」
- 2位「公的医療保険だけでは不十分」
で、どちらも金銭的なことでした。確かに、入院が長くなればなるほど、費用はかかります。入院したのが一家の稼ぎ手だった場合は、生活費に関する不安も出てくることでしょう。
医療保険に加入する人は増えている
金銭的な不安を背景にしてか、医療保険に加入する人が年々増えているという調査結果が出ています。3年に1度実施されている(公財)生命保険文化センターによる調査の推移を見てみましょう。民間の生命保険会社や郵便局、JAなどが取り扱っている生命保険のうち、疾病入院給付金が支払われる生命保険への加入率を平成16年から追っていくと、
- 69.3%(平成16年)
- 71.3%(平成19年)
- 72.3%(平成22年)
- 74.0%(平成25年)
となっています。
51.9%が公的医療保険だけでまかなうことへの不安
ところで、私たちは一定の金額を払い、健康保険や国民健康保険などの社会保険に加入しています。これは、ケガや病気をした場合、医療費の一定割合を自己負担することで、必要な医療を受けることができるという制度です。
ところが、もしも本当にケガや病気をしたときに、公的医療保険があれば費用をまかなえるかどうかという質問には、半数以上の51.9%が「まかなえるとは思わない」という回答をしています。医療技術は目覚ましく進歩しています。ですが、最先端の医療は高額であり、公的医療保険の適用外であることも事実です。
医療保険に加入をすればいざというときの備えになります。
52%程度が公的医療保険だけではまかなうのが不安だと考えており、70%はなにかしらの疾病入院給付金が支払われる生命保険に加入していることを考えると、一定以上の預貯金などがあり、裕福でない限りは最低限の保険でも入っていたほうがいいと言えるのではと思います。