大学入学などのまとまった資金が必要になる時に備えて子供の教育資金を貯蓄する為の貯蓄型学資保険、親に万が一のことがあった時にも、子供が十分な教育を受け続けられる為の保障型学資保険は、子供の将来の為に必要不可欠な保険なのでしょうか?
学資保険よりも効率の良く教育費を確保する方法は他にあるのでしょうか?
貯蓄型保険に代わる教育費を確保する方法
学資保険の他に教育費を貯蓄する方法の一つは、教育費用の定期預金をすることです。定期預金は学資保険に比べると利率は低いのですが、もし何かの事情で解約しなければならなくなった時に払い込んだ保険料より返戻金の方が少なくなる学資保険のようなリスクはありません。
ただ、このリスクがあるおかげで簡単に解約できないことが貯蓄性を高めるという捉え方もできます。
学資保険の他に教育費を貯蓄するもう一つの方法は、投資です。投資には様々な種類がありますが、国が発行する債券での投資である個人向け国債は、学資保険より利率は低いのですが、他の株式等にと比較してリスクが低い投資方法で固定5年型と変動10年型があり、どちらも利率は0,05パーセントで1万円から購入でき、中途解約した場合には、過去2回分の金利を支払うだけで済みます。
市場の動向を見ながら操作できる人には元本割れのリスクが無い分、学資保険より有利であるとも言えます。
保障型学資保険に代わって教育費を確保する方法
親に万が一のことがあった時の子供の教育費を確保することができる保険が保障型学資保険ですが、満期までの間に何事もなかった場合には、長年保険料を支払ってきたことに見合うだけの利率はつきません。せっかく長年に渡り保険料を支払うのであれば、満期保険金は少しでも多く受け取りたいものです。であれば、保障型学資保険ではなく、親が死亡保険に加入しておくことで子供の生活費や教育費が受け取れるようにしておくという方法も選択肢の一つです。
生命保険には更新のたびに保険料が上がる掛け捨て型と同じ額の保険料を支払い続ける貯蓄型があり、長期間に渡り掛け捨て型の保険を続けことは不利ですが、子供が大学を卒業するまでの20年間に合わせて掛け捨ての定期死亡保険に加入すると、月々の保険料は安く済み、万が一の時には子供の教育費を確保することができます。
貯蓄型の学資保険と掛け捨ての定期死亡保険を組み合わせることで、教育費と貯蓄と万が一の時の保障を得ることができます。
学資保険だけにこだわらず、家族の状況にあった方法で教育費を確保しましょう
ご家庭によって貯蓄に対する考え方、貯蓄に対する得手不得手に加えて、収入額、住宅ローンの残額などの経済事情が異なります。教育費の確保は学資保険だけにこだわらず、家族の状況に合わせた方法を取ることが最も大切です。