どんな親でも子供が成長して、進学・就職・結婚など人生のあらゆるステージを見ることが出来ると思っています。しかしながら、現実はそうではありません。もしかしたら、自分の意思とは全く関係なく子供をこの世に残して亡くなってしまうケースがあるかもしれないのです。
その可能性は、あなたにもないわけではありません。そこで、子供達の将来のために加入して欲しいのが学資保険です。また、学資保険の契約の際に覚えておいて欲しいのが払込免除というワード。今回は、学資保険の払込免除について詳しくお話して行きます。
貯金で教育資金を貯めるのは、ちょっと不安
子供の教育資金を貯める方法は、ご家庭によってさまざまだと思います。例えば、毎月コツコツと預貯金をする方法もあれば、ボーナスが出たら全て子供の口座に入れてあげるという人もいるでしょう。
しかしながら、預貯金が出来るのはあなたが元気に働くことができている間に限ります。死亡や、重度の障害で働けなくなったら、預貯金もストップしてしまうというわけです。貯金で教育資金を貯めるのは1つの方法ではありますが、万が一の時の保障がないためあまりオススメ出来ないのも事実です。
学資保険は払込免除があるから、もしもの時でも安心
学資保険も、教育資金を貯める方法の1つです。学資保険であれば、契約者である親が、死亡・または高度障害のため働けない場合、以後の保険料が免除になる上に、満期には満期保険金を受け取る事ができます。つまり、これが払込免除です。契約を続けている限り、契約者に万が一の事があった場合でも、確実に教育資金を準備できるのです。これが、学資保険の最大の魅力だと思います。
契約者死亡で支払免除
子供が将来、進学する時にお金が必要になることを想定して貯蓄しておくのが学資保険です。支払いをするのはもちろん親であり、被保険者となる子供には支払義務はありません。もし、契約者である親が死亡した場合、以降の支払いはどうなるのでしょうか?万が一契約者が死亡した場合は、以降の保険料支払いが免除になります。10年間、毎月1万円支払うプランにしていたとして、1年目に契約者が死亡したら残りの9年間(12万円×9年=108万円)は支払わなくても契約通りの保険金額を受け取ることができます。
支払免除と死亡保障の関係
学資保険の他に死亡保障に入られている場合は、二重取りにならないように気をつけましょう。学資保険に早めに加入し、学資保険の1万円と死亡保障の1万円を毎月支払っていくのは、正直お財布が楽ではありません。もちろん死亡することになれば、それだけ多くのお金が返ってくることにはなりますが、若いうちから死亡する可能性に高いお金を支払う必要はありません。医療保障だけを残して学資保険に入るプランを立てておき、年齢も上がり収入が増えてきたころに新たな死亡保障を検討する、または医療保障を手厚くするといった対策を取るようにしてみてください。
学資保険の整理と共有をしておこう
学資保険に入ろうと検討している時に片親である可能性も少なくありません。父親、または母親だけの家庭においては契約者が死亡したことを保険会社に伝えるルートを考えておかなければなりません。そのためには、日ごろから信頼できる親類に保険関係の情報を共有しておくことも大切です。また、一人親の場合は書類を整理する時間が無く、そのまま捨ててしまうことも良く起こります。保険関連の重要な書類は、整理整頓を心がけるようにしてください。
払込免除は、こんな状況でも大丈夫
学資保険の払込免除は、以下の場合でも適用になるケースが多いので、一緒に確認していきましょう。
- 契約者が死亡
- 所定の高度障害状態
- 所定の身体障害状態
- 所定の疾病障害状態
- 保険会社所定の要介護状態になり、180日以上その状態が継続した場合
- 要介護3以上と認められた場合
上記のような場合に、払込免除される可能性が大きくなります。ご自分の加入されている学資保険の規定を確認しておきましょう。
万が一の事も検討しておくと安心する
いかがだったでしょうか。あまり考えたくないことではありますが、学資保険に入ってから死亡することについても頭の片隅で考えておくことが必要です。保険は損得だけではなく、安心感を与えてくれます。学資保険の契約者が死亡した時には、どのような対応をしていかなければならないのか、保険の検討をする際にファイナンシャルプランナーに相談してみてもいいでしょう。