一般的に教育資金の貯蓄については、学資保険を思い浮かべる人がほとんどではないでしょうか。学資保険は、各保険会社のサービスも増え、支払い続けることへの安心感があります。一方、お金を貯めるという意味では国債も同じですが、国債の場合は投資のイメージが強く、特に若い夫婦にとっては抵抗があるものです。ここでは教育資金を貯めるための選択肢として、学資保険と国債のメリットを比較してご説明します。
国債で貯蓄をするメリット
長い不景気の時代を経験してきたため、国債のイメージが悪くなっているのは確かですが、実は国債の方が学資保険よりも戻ってくるお金が多くなることがほとんどです。学資保険の返戻率は110%程度ですが、国債の金利を返戻率に計算すると120%を超えてきます。計算の基準が違いますので、資料を見ただけでは比較しにくいこともあるでしょう。無料保険相談をする際、国債の話題も出してみて、詳しい人のアドバイスを受けてみると分かりやすくなります。
学資保険のメリット
戻ってくるお金は国債の方が多くなりますが、国債にはデメリットもあります。それが学資保険のメリットにもなりえます。学資保険は、保険商品であるため、一般的な保険としての特色を持っています。支払った額と受け取った額の差が50万円以内であれば、税金がかかりませんし、もし契約者が死亡した場合は受け取り金額は変わらずに支払い義務がなくなります。国債は保険商品ではありませんから、受け取った金額には税金がかかります。
何を重要視するのかを考える
学資保険と国債を比較した場合、受け取り金額を重要視するならば国債、医療保険や死亡補償、税金といった付加価値メリットの安心を得るなら学資保険になります。例えば、同じ支払額で国債の方が20万円戻ってくる金額が多いのであれば、学資保険の付加価値とこの20万円を比べてみるといいでしょう。お金を貯める目的は同じでも、気持ちの持ち方も違いますし、どこにメリットを見出すかによってイメージは変わってくるはずです。子育て世代での国債利用はまだ多くありませんが、比較検討してみる価値はあると言えます。