子供の教育費、主に大学にかかる費用に充てる為に加入し、長期間に渡って保険料を支払い続ける保険が学資保険です。妊娠中から加入できる学資保険もあるので、ご家庭によっては20年以上学費保険を支払い続けるケースもあります。
このように保険料の支払い期間が長期間に及ぶ為、さまざまな事情によって、途中で保険金を払い続けることができなくなることがあります。そのような場合、解約返戻金はどの程度支払われるのでしょうか?
学資保険の種類によって異なる解約返戻金の割合
学資保険には貯蓄型学資保険と保障型学資保険があります。
どちらの場合でも途中で解約しないことが基本ですので解約返戻金の率は非常に低いのですが、支払った保険料を契約時に定めた満期となる期日に満期保険金として受け取ることのできる貯蓄型学資保険は、親に万が一に事があった場合に、保険料の支払いが免除される、育英金が支払われるなどの特約がついた保障型学資保険に比較して解約時の返戻金は元本割れをする割合が低くて済みます。
貯蓄型学資保険であっても、解約返戻金が支払った保険料より少なくなってしまうことがありますが、保障型学資保険の場合にはかなり高い割合で元本割れしてしまいます。
解約時期によって異なる解約返戻金の割合
学資保険の解約返戻金は、解約の時期によっても異なります。
保険料を支払続けた期間が短ければ短いほど解約返戻金は低くなり、支払った保険料より受取額が少なくなる少なくなってしまう元本割れになるリスクが高まります。
満期の近い期日まで貯蓄型学資保険に加入していた場合でも、保障型学資保険に比較すれば高めですが、ほとんどの場合支払った保険料が全額戻ってくることはないと考えておいた方が良いでしょう。
一時金がもらえる学資保険もあります
大学入学に合わせて満期保険金を受け取れるような契約であっても、思った以上に高校入学で費用が必要になった、高校在学中に留学が決まり留学費用が必要になったなどの理由でまとまった資金が必要になった時、学資保険を解約することにならないようにする為には、あらかじめ途中でも一時金が受け取れるプランに加入しておくという方法があります。
この方法を取ると受け取る保険金全体の額は低くなりますが、高校入学や大学進学前の留学などまとまった費用が必要になった時には一時金を受け取ることができ、解約して支払った保険料そのものを目減りさせてしまうリスクを避けることができます。
学資保険を解約して損失を出さない為に
同じ額の学資保険を月々支払っていても、学資保険の種類、保険料を支払ってきた期間によって解約時の返戻金は変わります。解約せずに済む学資保険を選びたい場合やどうしても解約しなくてはならなくなった場合には、保険の知識が豊富なファイナンシャルプランナーに無料で相談できる保険相談サービスを利用してみましょう。