ソニー損保の学資保険などと必ず比べられるJA共済のこども共済「すてっぷ」。実際の掛け金などを調べていきましょう。
JA共済のこども共済の注意点は「養育年金特則付」かどうか
ホームページでJA共済のこども共済すてっぷを確認すると返戻率は113%程度と確認できます。そのつもりでJAに学資保険の相談に行き、見積もりを出してもらうと元本割れの見積もりを出されることがあります。元本割れはしないものだと決め付けて、良く確認しないで契約してしまうと、後から「元本割れ」に気付き、途中解約もできない。そんな自体に陥ることがありますので注意が必要です。
ではなぜホームページでは113%とうたっているのに元本割れの見積もりが出てくるかというと、養育年金特則がついているかどうかという点が非常に重要になってきます。この養育年金特則がつくかつかないかで返戻率が113%程度なのか、元本割れしてしまうほど返戻率が下がってしまうのかが決まってきます。
養育年金特則ってなに?
学資保険では大抵の場合、支払者である親が亡くなった場合に、その後の保険料は免除されながらも、保険料が支払われることになりますが、養育年金特則がついていないノーマルの状態です。養育年金特則が付くと、保険料支払いが免除になるだけでなく、養育年金も支払われます。つまり生命保険のようなもので、その支払は1000万円を超えることも。
学資保険+生命保険となれば返戻率が下がり、元本割れしてしまうことも納得できますね。しかしこの養育年金特則は生命保険に比べると割高ではないかと考えられます。
学資保険に加入する目的は子供の教育資金を作るため
学資保険に加入する目的は子供の教育資金を作るためなので、元本割れしてしまっては貯金した方がいいと考えることができます。例え銀行の金利が0.1%であっても、マイナス金利でなければ銀行に預けたほうがいいですし、国債を買ったほうがいいという考え方もあります。
養育年金特則はつけずに、他の生命保険に加入することを考えて、すてっぷでは養育年金特則なしで契約するのがオススメだと思います。
JA共済のこども共済「すてっぷ」の返戻率は高いといえる
例えば最も返戻率を上げたい場合は一時払いにすることですが、JAでは一時払いとはやや違う、全期前納という支払方法があります。この全期全納をすることで返戻率は118%近くになることも!この返戻率の高さはかなりの高返戻率です。
さすがに200万、300万を一時払いで払うとなると大変かもしれませんが、もしできるのであれば、全期前納の見積もりも取ってみることをオススメします。
一時払いと全期前納の違いとは?
ここでは簡単に説明しますが、JA共済では全期前納しかないので、1年ごとにまとめて支払うのが一番長いまとめて支払いになります。
一時払いの場合
保険料を一時で支払う代わりに支払う保険料が大幅に安くなります。親が亡くなった時には保険料が支払われ、途中解約をした場合には解約返戻金があり、生命保険料の控除は契約した年のみとなります。これが一般的なイメージ通りの一括払いだと思います。
全期前納の場合
全期前納とは、一括で支払うことは同じなのですが、一括で払われた保険料は保険会社が預かるという形になり、月払いや年払いと決められた期間分の保険料を、支払日に保険会社がその中から支払います。その代わりに死亡時には保険金が払われながらも、未経過分の保険料が戻ってきます。途中解約時も解約返戻金が支払われながらも未経過分の保険料が戻ってきます。生命保険料の控除も毎年行うことができます。
JA共済のこども共済「すてっぷ」の返戻率は高いといえる
共済会員しか加入できないとはいえ、共済会員費用はあってないようなもの。すてっぷは返戻率から考えてもおすすめできる学資保険といえます。