子供の教育資金として、おすすめされることが多い学資保険。子供がいる世帯での加入率は6割をキープしており、高い人気がある保険です。
しかし学資保険は本当に必要な保険なのか。他の保険の方が良いのではないかという意見は、定期的に出てくるもの。それでも学資保険というシステムが残っているのは、やはりメリットが大きいため。ここでは学資保険がもたらしてくれる3つのメリットについてご説明します。学資保険の加入に迷っている人はぜひ参考にしてください。
貯蓄が苦手な人でも安心で強制的な貯蓄力
学資保険には加入しないという人でも、おそらく子供の教育資金は貯めておきたいと考えるはず。もちろん、個人向けの国債や積立貯金など他の方法で運用したり貯めたりすることもできますが、学資保険ほどの強制力はなく、解約したいと思ったときにはすぐに解約できてしまうというデメリットが。
月に1〜2万円の貯蓄。自由に引き出せる状態であれば「今月はまぁいいか」と思ってしまう人にとっては、強制力のある学資保険は強い味方になってくれるはずです。
低金利の時代だからこそ貯蓄性の高さが安心
銀行の定期積立預金の金利は、ますます下降傾向にあります。金利が高い時代であれば、元本割れの可能性がない定期積立預金も選択肢のひとつとして人気がありましたが、0.1%を切る金利が標準となっている現代ではあまりメリットはありません。学資保険の返戻率は、保護者や子供の年齢によって変わるため、金利計算をしたときに一概に何%とは言えませんが、定期積立預金を上回るのは事実。
また元本割れに関しても、特約を減らし、5年間は解約しないなど対策を練ることで防ぐことが可能です。
保護者に万が一のことがあった場合も安心
学資保険には、万が一契約者である親が死亡したり高度障害状態になったりした場合、その後の保険料払い込みは免除、そして当初の契約満期時に満期金が支払われる「払込免除特約」がセットになっていることが多いもの。この特約は、使う日が来ないに越したことはないですが、人生には何が起きるかわかりません。
保護者に万が一のことがあったとしても、子供がしっかりと教育を受けられるようにという面から、学資保険を必要とする人もいます。通常の生命保険でも追加料金を支払い「払込免除特約」をつけることも可能ですが、最初からセットになっている学資保険の方が効率がいいと言えるでしょう。
学資保険のメリットを知った上で、必要かどうか考えましょう
貯蓄性の高さや、「払込免除特約」といった学資保険ならではのメリット。今回お伝えした3つのメリットが必要かどうかは、人それぞれ。例えば、既に手厚い死亡保障のある保険に加入済で既に「払込免除特約」がついているという場合は、3つ目のメリットはあまりないと言えます。
つまり学資保険が必要か不要かという点は、学資保険だけを見て考えるのではなく、今既に加入しているほかの保険や、家庭の貯蓄状況と照らし合わせて考える必要があるもの。その分析について悩んだときは、ファイナンシャルプランナーに相談できる保険の無料相談サービスを利用しましょう。相談できるだけでなく、今の自分のライフプランを見直すきっかけにもなります。