長い人生の中では、保険の見直しをかけるタイミングがいくつかあります。得られるメリット以上のデメリット(支出)があるような状態を長く続けるのは保険とうまく付き合っているとは言えません。見直しのタイミングについても保険相談をしてみるといいでしょう。
CASE1. 子供が産まれた時の保険見直し
結婚を機に保険に加入した人も多いでしょう。またしばらくは生活も厳しいので子供が生まれてから考えようとしている家庭もあるかと思います。保険に興味がなくても、子供が生まれた後は、将来の人生設計をしっかりとしておくことが重要であり、夫婦間での話し合いの場を持つようにしましょう。では実際に子供が生まれた際にはどのような保険に入ればいいのでしょうか。保険相談前の知識として概要を説明していきます。
見直す保険は生命保険
まず家族が増えた場合に考えるべきなのが生命保険です。自分が死んでしまった場合に残された家族が安心して生活できるようにしておかなければなりません。結婚してすぐに保険の事を考えていなかった人も、子供が生まれたタイミングで生命保険の見直しをするようにしましょう。医療保険についても同様であり、子供が生まれたときにはお金が無い家庭がほとんどのはずです。医療費をカバーできるようにしておかなければ、貯めようと思っていた貯金も貯まっていきませんからね。
子供の学費について
子供が生まれた際に入りたい保険が学資保険です。学資保険は、将来学費がいくら必要かを計算して入るものですが、学資保険という形で貯蓄をするというイメージを持っておくといいでしょう。死亡保障がついている保険もありますが、保障専門の保険としては弱いので、何かあった時の補助的な役割として考えておいた方がいいです。また、子供が3人生まれたからといって3人全て学資保険に入るかどうかは支出金額と相談するようにしてください。通常に貯金するよりも、返戻率が良いため、急ぐ必要はありませんが、学資保険の検討はどこかでしておくべきです。
アカウント型保険について
自分で保障と積み立てのバランスを決めることができる保険として注目されているのがアカウント型の保険です。例えば、1万円は保障にして、3千円は積み立てにする、といったバランスを計画することができるようになっています。自由が利きますので設計しやすい反面、子供がうまれたばかりの夫婦にとっては運用が難しいと考えることもできます。生命保険や終身保険、学資保険は、自動的に積み立てされていきます。保険相談の際に勧められた際には、難易度が高い保険として十分に注意しておくようにしましょう。
CASE2. 子供が独立した時の保険見直し
子供が独立をすると保険内容を見直すのが一般的です。それまでは自分が亡くなった時に家族にお金を残しておくことを第一に考えるのですが、終身保険の解約を検討してもいいでしょう。ただ、配偶者がいる場合には残された人が生活をするだけの貯蓄があるのかは検討しておかなければなりません。また、子供が独立する際には定年が近くなっている事が多いでしょう。そこから新たに終身保険に入るのは難しく保険料も高くなりますから、解約する際には先の人生設計が出来ている時にしましょう。
見直す保険は死亡保険
子供が独立し、死亡保険を考えるときに注意しなければならないのが葬儀費用です。これまでは葬儀費用は自分の死亡保険から出すのが一般的でした。残された人に出費させるわけにはいきません。しかし昨今は、家族葬も増えてきていますし、少ない年金から保険料を捻出するくらいなら少しでも老後を贅沢に過ごしたいと考えるのも普通のことでしょう。そこでファイナンシャルプランナーを活用しましょう。保険相談時には、一般的には?とう情報を仕入れることもできるのです。自分独自の保険設計ではなく、他の方が取り組んだ方法を聞けるのは非常に参考になります。老後の貯蓄にどれだけ回すことができるのか、正直に話し合うといいでしょう。
介護保険を検討する
50歳を超えると介護の必要性についても考えておくようにしましょう。自分は大丈夫と思って介護保険に入っていない人に限って要介護となって苦労するのです。掛け捨てタイプではなく、貯蓄タイプもありますから、保険相談時に聞いてみるといいでしょう。死亡保険と同じように、保険加入時は老後の貯蓄へどれだけのお金が回せるかを計画しておく事が大切です。十分な貯金があるのであれば、高い保険料を払うのももったいないですし、貯金がないのであれば、リスクを軽減させれるレベルの保険に入っておく事をオススメします。
個人年金に入る
年金がもらえる65歳に合わせて企業のスタイルも定年65歳とする風潮が増えてきています。また60歳を超えてから再就職を促している例も増えてきました。60歳まではバリバリ働いたので、定年後はゆっくりしたいと思う人もいるでしょうが、不景気が続いていたため十分な貯金ができているかどうかは考えておかなければなりません。そこで、定年後に個人年金を考える人が増えてきています。退職金や貯金を利率が良い個人年金に買えて、老後の貯蓄を増やそうとするのもいいでしょう。
CASE3. マイホーム購入時の保険見直し
マイホーム購入時は誰もがローンにばかり目が行き、保険の見直しを検討する機会を失うことがあります。まだ若い夫婦がマンションや一戸建てを購入する場合は、保険についての知識が存分にあるわけでもありませんからね。このタイミングで見直すこともあるのだと知っておけば、購入前に保険相談をしてみるといいでしょう。マイホーム購入時に保険見直しをするメリットをお伝えします。
見直す保険は生命保険
マンションを購入した際には、一部の場合を除き必ず団体信用生命保険に入ります。団体信用生命保険とは、借主が亡くなった際に残ったローンを支払ってくれる仕組みです。毎月のローン支払いの中に保険料も入っていますから、金額までは意識した人が少ないかもしれません。お金を貸している銀行から見ても借主さんが亡くなり、支払いできなくなるリスクを考えていますから入ってもらった方が良いわけです。
住宅ローンの残高を気にしており、生命保険に加入しているのであれば、その分は必要ないかもしれません。団体信用生命保険があるので生命保険を解約すれば、保険料削減には効果がありますが、それだけで生活面が満たされないかもしれません。生命保険を子供の学資保険に切り替えてみるのも1つです。不明点があれば、保険相談でファイナンシャルプランナーの方にも意見をもらいましょう。
住宅金融支援機構について
住宅金融支援機構のフラット35を利用している人も多いと思いますが、フラット35の場合は団体信用生命保険が任意になります。購入時に勧められるので大体の人は入っていると思いますが、今一度自分の保険を確認してみてください。また、賃貸住宅の場合は、生命保険1本を見ておいたほうがいいでしょう。亡くなった後も毎月の支払いが発生しますから、賃貸とのメリット・デメリットが明白ですよね。マンションや一戸建てを購入すると、ローンの支払いが生活を苦しめることにはなりますが、いざという時にローン支払いがなくなるメリットを加味して購入の検討をしてみてください。
まとめ
このように3大見直す時期についてご紹介しました。「子供が産まれた時」「子供が独立した時」「マイホームを購入した時」の3つの時期はとても大きな見直し時期です。良く覚えておいて、自分にとって、家族にとっていい人生を送れるように考えていきましょう。