子供の教育資金のために加入した学資保険。学資保険は、とても長期的な保険です。0歳の頃に加入して、短くても15歳、長ければ18歳という期間払い続けるわけですから、途中に何が起きるかわかりません。様々な事情により、保険金の支払いが苦しくなるということもありえます。しかし、できることなら解約せずに満期をむかえたいのが事実。ここでは、支払いが苦しいけれど学資保険を解約したくないという人のための、方法をご紹介します。
解約する前に、まずは一度目を通してください。
解約返戻金の額を確認しましょう
まず、今の段階で学資保険を解約した場合の解約返戻金の額を確認することが大切です。契約からある程度年月が経っていれば、解約返戻率が100%を上回っていることもあり、元本割れの心配はありません。しかし、加入して数年という場合は解約返戻率は100%を下回るはず。また元本割れを起こしていなくても、学資保険に付随している特約も解約となります。金額と条件を見て、それでも解約するかどうかまずは考えてください。
満期額を減額し支払い保険料を減らす方法も
学資保険の契約内容にもよりますが、満期額を減額し、支払い保険料を減らす方法もあります。例えば月1万5千円支払っていた保険料を月1万円にする。これならば払えるという金額にまで減額することで、解約を免れることができます。
もしくは、今までに既に支払った保険料がある程度ある場合は、その保険料は払込済という契約に変更し、それ以上の積立をやめるという方法もあります。実際の満期時に受け取れる金額は減りますが、解約ではない分元本割れを起こすことはありません。今すぐ保険を解約して現金が必要!というわけではないのであれば、この方法もおすすめです。
保険料を保険会社に「借りる」方法
一般的な学資保険には「自動振替貸付制度」がついていることが多いもの。これは、一時的に保険料の支払いが苦しいときなどに、保険会社から今までの積立金の範囲内で、保険料を借りることができる制度です。ただし、これはあくまで「借りる」もの。借りた分には利息がつきますし、借りたからには返さなければいけません。ですから、長期的に利用することはおすすめしませんが、例えばどうしてもこの半年分だけという風に短期的な利用であれば、問題がないといえます。
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学資保険の解約前にもう一度検討を
最後まで支払うつもりだった学資保険。人生には確かに何が起こるかわからないもの。しかし、保険金の支払いが厳しいからとすぐに解約手続きを行うのは、少し待ってください。学資保険の解約は、解約以外の方法がないのか検討してからでも遅くはありません。