死亡保険や生命保険には解約というキーワードが重要になってきます。解約と聞くとネガティブなイメージもややありますが、生命保険と解約は比較的に解約する機会が多いと言われています。貯蓄性の高い終身保険では老後の生活資金や子供の大学の学費などために中途解約して現金化するということも多く、純粋に死亡保障だけにとどまらず解約する選択肢の必要性も依然高いことがわかっています。
ここでは死亡保険の解約返戻金について学んでいきます。
返戻率で見る解約返戻金。経年とともに返戻率は高くなる?
解約返戻金とは、その名のとおり保険契約を途中解約したときに支払った保険料が返戻されるお金のことです。解約返戻金についてあまり知らない人は、「途中解約するのだから支払った保険料の半分くらいが戻ってくるのかな?」と漠然と考えがちです。
しかし解約返戻金は確かに保険に加入して経年数が少なければ少ないほど、返戻率も低いといわれています。期間によっては半分はおろか20%も戻ってこないということも少なくありません。しかし死亡保険に加入して10年、20年、30年と経過していくにつれてこの解約返戻金の率は上昇していきます。大切なポイントとして返戻率というものは場合によっては100%を上回ることもあるということはぜひ押さえておきたいポイントです。
押さえておきたい低解約返戻金型保険のメリット・デメリット
このように解約返戻金は長年保険料を預けて実が熟したときに解約すると支払った保険料以上の恩恵が受けられることがあります。そこで押さえておきたい保険契約の形として低解約返戻金型保険というものがあります。
これは保険会社としては中途解約をしないことを前提に提供されている契約の形です。低解約保険のデメリットとしては、保険料の払込期間内に解約してしまうと解約返礼率が低く抑えられてしまいます。ただし中途解約のリスクを抑える代わりに保険料が安くなるというメリットもあります。要するに途中で解約しなければ保険料も安いし、良い契約ということもできます。また無解約型返戻金保険という形もあるので一緒に押さえておきたいですね。
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保険を契約するときは解約返戻率をよく確認!
死亡保険と解約はとても関連性の深いキーワードです。死亡保険を解約してまとまったお金を得るという選択肢は一貫してニーズが高いのが現状です。貯蓄性の高い長期保険や終身保険では解約の条件や返戻率などに注意深くする必要があります。払い込んだ保険料以上の返戻率を得るにはいつまで待てばいいのか、低解約返戻金型保険のメリットやリスクを理解して自分にピッタリの死亡保険を選びたいものですね。